熊本農業ボランティアツアーの報告
先日、数名の学生たちと共に熊本への農業ボランティアツアーにいってきました。
まずは簡単に内容をご紹介します。
1.米農家さんで草引き
大工との兼業で農業を営んでいる方にご協力いただきました。
震災によって被害を受けた建物の修復に手を取られ、手を入れることのできていなかった、田んぼの草引きを行いました。
2.ボランティアビレッジで交流
崇城大学のボランティアビレッジで宿泊しました。
ビレッジの運営は、今も熊本の学生たちが中心となっており、行政では手の届かないボランティアのニーズを拾って繋げる役割も担っています。
運営の学生たちや他府県からのボランティアの方々とも話をすることができました。
3.トマト農家さんで苗付
ミニトマトの農家さんにお邪魔して、苗付作業のお手伝いを行いました。
なんと、できたトマトを送ってくださるようです!
忘れられない言葉
私はこの活動の中で、忘れられない言葉が2つあります。
1つは、前日に米農家さんと打ち合わせの電話をした時、
学生に熊本の現状を見てもらうことは重要でとても価値のあることだが、短い時間でどこまで力になれるのか分からない、迷惑にならないか心配だ、という旨を正直に伝えました。
その時、
「いやあ、大丈夫ですよ。だってもともと出会うはずのない人じゃないですか。だから私は、お会いできるのが楽しみなんですよ。」
と仰られました。
もう1つはトマト農家さんで活動を行っている時に農家は大変だよという話の途中で言われた言葉。
「始めてから今まで6年間ずっと赤字ですよ。でもね、生きてるんですよ。だから大丈夫かなって思ってる。震災でいろいろあったけど、やっぱり動かないとだめになりますよ。」
どちらも、明るさの中に芯の通った言葉でした。
2つの言葉から共通して感じた事こと。それは、
「前を向いている」ということでした。
この人たちは不安や悲しみ、苛立ちみないなものは何処かへしまい込んで、生きていこうとしているのだ、と漠然と感じさせられました。
明日は現地活動の振り返りを行います。
学生たちは何を感じたのでしょうか。
ただ現地に行って終わりにならないように、実りある時間にしたいと思います。
(おかたく)