【実施報告】ちょっとチャレンジキャンプ~大冒険!昼の森と夜の森~
■キャンプ概要
| 日 程 | 2025.8.24(日)~26(火) |
| 場 所 | 関西学院千刈キャンプ |
| 対 象 | 小学1年生~小学6年生 |
| 参加者 | 25名 |
| 引 率 | 28名 |
■1日目(8/24)
➢ 兵庫県立芸術文化センター前集合・出発
1日目は9時に集合しました。集合時は初めて会うお友だちやリーダーに少し緊張した表情も見られましたが、会話していくうちに笑顔も生まれ、これから始まる2泊3日のキャンプへの期待がふくらんでいくようすが見られました。


➢ バスレク
バスレクではまず初めに「どちらを選ぶかはみんな次第!」を行いました。このゲームは、出された食べ物のお題(たこ焼きかお好み焼き)の中でどっち派かを決め、たこ焼き派の子は「たー!」、お好み焼き派の子は「おー!」と大きな声で叫ぶというゲームです。どちらの声がより大きく揃うか、一生懸命声を出していました。繰り返すうちに恥ずかしさも消え、バスの中に元気な声が響き渡り、一気に雰囲気が明るくなりました。
次の 「究極の二択クイズ」では、お題が出されると子どもたちは「こっちー!」と元気に手を挙げたり、隣の子に「どっち派?」と話しかけるなど、自然に会話が広がっていきました。このやり取りを通して、お友だち同士で「同じだね!」と笑い合う姿が多く見られ、バスの中で仲良くなるきっかけになりました。
➢ アイスブレイク
アイスブレイクでは、最初に「動物園ゲーム」をしました。リーダーから渡された紙には一人ひとり違う動物の絵が描いてあり、子どもたちは自分の紙に書いてある動物の鳴き声やジェスチャーで同じ動物のお友だちを探しました。班での活動が始まる前にキャンプに参加している色んなお友だちと交流し、仲を深めていました。
「自己紹介カードゲーム」では、お題カードに書かれた「好きな〇〇」を1人ずつ発表していき、その後班のみんながどれだけ覚えているかカードを引いてお互い当て合います。このゲームを通して、自然にお友だちのことを知ることができました。
「手繋ぎ風船運び」では、手を繋いで円になり風船をゴールまで運びました。体を使って協力することで自然と笑顔も増え、一気に距離が縮まったようでした。


➢ 昼食
キャンプ場に到着後、子どもたちは各自が持参したお弁当を食堂で食べました。お弁当を囲みながら、「今日これから何するんだろうね」「楽しみだね!」など、これからのプログラムへの期待を話し合い、笑顔や笑い声で溢れていました。


➢オリエンテーリング
オリエンテーリングでは、地図と写真をもって班のお友だちと力を合わせながらチェックポイントを探しながら歩きました。最初は少し緊張した様子もありましたが、森の中を進むうちに徐々に笑顔が増えていきました。道に迷いそうになったときも、「もう一回地図を見てみよう!」「次はこっちだよ!」と互いに声をかけ合い、意見を出しながら進む姿が見られました。 チェックポイントでは暗号が置かれており、最初はなかなか解けない問題もありましたが、ヒントを頼りに意見を出し合い、試行錯誤しながら解き進めました。暗号を解いた瞬間には、班全員で「やったー!」と歓声を上げ、達成感と喜びを分かち合う姿が印象的でした。お友だちと協力して課題をクリアすることで自信や絆がさらに深まり、班の中の一体感が強く感じられる活動となりました。


➢ランタン作り
子どもたちは、「どんなデザインにしようかな?」と考えながらワクワクした表情で作業を始めていました。班ごとに用意されたカラーセロハンやシールも、お友だちと相談して譲り合いながら決める姿が印象的でした。色や切り取り模様などそれぞれ工夫しながら作り進め、自分だけのオリジナルランタンが完成するとみんな笑顔であふれていました。


➢夕食
夕食はみんなで焼きそばを食べました。子どもたちは、班のお友だちと「おいしそー!」とワイワイ楽しそうに食べ始めていました。食べながらも今日あったことを笑顔で話す様子が多く見られました。


➢ ナイトプログラム
突然の雷雨により、危険性を考慮して当初予定していたナイトハイキングを中止し、急遽室内でのナイトプログラ厶に変更しました。ナイトプログラムでは、じゃんけん列車とフルーツバスケットを行いました。昼間に作ったランタンをそれぞれ手に持って暗闇の中で歩き回ると普段とは違う雰囲気に子どもたちも大興奮でした。ジャンケンに勝って嬉しそうな子も負けて悔しがる子も、だんだん連結して最後に大きな輪になった時、みんな笑顔になって楽しんでいました。
フルーツバスケットでは、「こっち空いてるよ!」「急いでー!」と声をかけ合いながら楽しむ姿が印象的でした。班の垣根を越えて色々なお友だちと交流し、自然と絆も深まっていました。最後に「キャンプ1日目楽しかった人ー?」という掛け声でみんなが大移動し、大盛り上がりでした。。


■2日目(8/25)
➢ 起床・朝食
キャンプ2日目の朝は8:00に起床し、炊飯場に集合しました。朝食はホットサンドで、子どもたちは6種類の中から自分の好きな具材を選んで作っていました。火起こしではなかなか火がつかず苦戦する場面も見られましたが、小枝を拾ってくる子、うちわで仰いで空気を送る子、火口に木を入れていく子と、それぞれが自然と役割分担して動く姿が印象的でした。自分たちでつけた火で焼いたホットサンドが出来上がると、みんな嬉しそうに班のお友だちと焼き上がりを見せ合っていました。


➢ カレー作り・昼食
2日目の昼食はみんなでカレーを作りました。カレー作りでは、子どもたちが包丁を使って野菜を切ったり、火起こしをしたりと、一生懸命取り組んでいました。包丁を使う順番を譲ったり、待っている間に野菜を洗ったりと、お友だちを思いやる優しい姿も見られました。協力して作ったカレーは格別で、「おいしい!」の声があちこちから聞こえ、笑顔があふれていました。おかわりをする子もたくさんいて、午後のプログラムに向けてのエネルギ―チャージができました。


➢ 水遊び
2日目の水遊びでは、水風船や水鉄砲を使って様々なレクリエーションを行いました。
●「水運びリレー」
「水運びリレー」ではお玉やスプーンを使って、班のみんなで協力しながら水風船を運びました。子どもたちは「落とさないように!」と声を掛け合いながら慎重に運び、途中で落としてしまった子には「まだあるよ、がんばろう!」と励ましの声が自然に飛び交っていました。最後には全ての班が無事に水風船を運ぶことができ、笑顔があふれていました。
●「スポンジ・ボーン」
次に、班で1列になって先頭の子がスポンジで水を吸い、後ろの子がペットボトルで水を受け取っていくのを繰り返していく「スポンジ・ボーン」に挑戦しました。「もう少しゆっくり渡したらこぼれないよ!」「今度は早く運んでみよう!」と班で作戦を相談しながら、みんなで工夫して取り組んでいる様子が印象的でした。最後にバケツの線まで水が届いたときには「やったー!」という声があがり、班のお友だちとの協力が感じられる瞬間でした。
●「指先に全集中!〜ペットボトルの呼吸〜」
ペットボトルの口先をくっつけて一列になり、向こうの線まで歩く「指先全集中ゲーム」を行いました。子どもたちは「ゆっくり!」と声を掛け合いながら慎重にゴールを目指していました。途中でペットボトルがくずれそうになることもありましたが、みんなでバランスを調整し、集中しながらも楽しさと達成感を味わえるゲームになりました。
●「どれになるかな」
「どれになるかなゲーム」では、子どもたちはペットボトルを転がし、止まった場所に書かれた挑戦を班で実行しました。止まる瞬間には「なにが出るかな?」とみんなで声をそろえて大盛り上がり。「水鉄砲3連発!」や「バケツでバッシャーン!」などが出ると、子どもたちは全身びしょ濡れになりながら思い切り楽しんでいました。夏ならではの爽快感を全員で味わうことができました。
●「水鉄砲合戦」
最後はみんなで水鉄砲合戦を行いました。水鉄砲の水しぶきが飛び交う中、子どもたちは自由に走り回り、大学生も一緒にびしょ濡れになるまで楽しみました。水風船が追加されるとみんな夢中になって水をかけ合い、水風船が割れるたびに「当たった!」と大盛り上がりで、楽しそうな声があちらこちらで聞こえてきました。水風船がなくなると、「えー!もう終わり?」「まだやりたい!」という声が止まず、子どもたちの全力で遊んだ満足そうな笑顔が印象的でした。思い切りはしゃぎきった最高の水遊びになりました。


➢ 夕食
夕食はみんなで牛丼を食べました。水遊びでたくさん体を動かした後に食べる牛丼は格別で、子どもたちも「おいしい!」と言いながら笑顔で食べ進める姿が印象的でした。食後の片付けでは「片付けするよ」とリーダーが声をかけると、ごみを捨てる係やテーブルを拭く係など、役割を分担しながら協力して片付けを進めていく姿が見られました。1日の活動を通して班内のコミュニケーションが増え、班全体が協力的で明るい雰囲気になっていました。


➢ ふりかえり
2日目のふりかえりでは、まず今日どんなことにチャレンジできたのかを班のみんなで共有しました。水遊びや野外炊飯など、さまざまな活動の中で頑張ったことや楽しかったことを笑顔で話す姿が印象的でした。また、3日目の選択プログラムをザリガニ釣り、水遊び、工作、アートの中から班のみんなで話し合って決めました。それぞれいろんな意見が出てきましたが、ただ多数決にするのではなく、子どもたちは「どうしてそのプログラムをやりたいのか」を話しながら一人ひとりの考えをちゃんと聞いてプログラム選択ができていました。。


➢ キャンドルサービス
悪天候により当初予定していたキャンプファイヤーを中止し、室内でキャンドルサービスを行いました。キャンドルサービスでは、「ピヨピヨさん」「いうこと一緒やること逆」「猛獣狩り」を行いました。
●「ピヨピヨさん」
真ん中にいる火の妖精が「こんなことこんなことできるかな〜?」と色々なポーズをとり、みんなで火の妖精の真似をしました。「片足立ちで10秒!」など難しい動きにも子どもたちは一生懸命で、他にもユーモアたっぷりのポーズに笑い声が上がり、笑顔があふれていました。
●「いうこと一緒やること逆」
火の妖精の「右!」という合図に合わせて大きな声で「右!」と叫びながら体は左に動かすというゲームで、子どもたちはみんなあちらこちらで色んな動きをしていて、大盛り上がりでした。間違っても「もう一回やりたい!」と笑顔で、お友だち同士で「今の惜しかったね!」と笑い合う姿が見られました。
●「猛獣狩り」
子どもたちは、火の妖精のかけ声につづいて大きな声で「猛獣狩りにいこうよ!」 と元気いっぱいに応えていました。言われた動物の文字数に合わせて集まるたびに、「あとひとり!」「こっちきて!」と声を掛け合い、班の垣根を越えて色んなお友だちと話す姿が見られました。集まったグループの中では「やったー!」「間に合った!」と笑顔があふれ、まだ集まれていないお友だちを見ると、周りの子どもたちが「こっちにおいで!」と手を伸ばす姿もありました。


■3日目(8/26)
➢ 朝食
キャンプ3日目の朝は7:00に起床し、炊飯場に集合しました。朝ごはんは自分で具材をトッピングし、色々な味の餃子の皮ピザを作りました。火起こしでは、前日の飯盒炊飯を思い出して一生懸命に取り組んでおり、火がつくと「昨日より早くつけれたね!」と班のお友だちと嬉しそうに声をかけあっていました。 餃子の皮ピザが焼き上がると、子どもたちは「いいにおい!」と笑顔になり、班のお友だちと「どんな具材をのせた?」などと話し合ったりしてにぎやかで楽しい朝食の時間を過ごしていました。


➢ 選択プログラム(午前)
午前の選択プログラムでは、班ごとに分かれて手作り扇風機を作りました。子どもたちは、アイスの棒や紙、トイレットペーパーの芯などの材料を使って扇風機を組み立てました。作る途中では「ここどうやってつけるの?」と少し苦戦する姿も見られましたが、お友だち同士で教え合ったり、リーダーの力も借りて最後まで一生懸命に取り組む姿が印象的でした。お友だちと一緒に完成を喜び合う姿が見られ、できた扇風機を嬉しそうに回して楽しんでいました。


➢昼食
キャンプでの最後の昼食は、食堂でヒレカツを食べました。子どもたちは班ごとに席について、お友だちやリーダーと3日間の思い出などの話をしながら楽しそうに食事をしていました。おなかも満たされて、午後の活動に向けて気持ちをリフレッシュできた時間となりました。


➢ 選択プログラム(午後)
午後は、ザリガニ釣りと水遊びの班に分かれて2つの選択プログラムの活動を行いました。
●「ザリガニ釣り」
あじさい池で、ザリガニ釣りに挑戦しました。最初はなかなかザリガニが寄ってこず「まだかな?」とじっと水面をのぞき込んでいましたが、糸が引っ張られると「きた!」とみんな大興奮でした。うまく釣り上げられると「やったー!」と大きな声があがり、周りの子たちも一緒に喜ぶ姿が見られました。釣れたときの達成感とみんなで分かち合う喜びで、笑顔があふれた時間となりました。
●「水遊び」
3日目の水遊びでは「水鉄砲射的」と「水の配達屋さん」を行いました。「水鉄砲射的」では、子どもたちはひとり1個水鉄砲をもち、目の前に張られたポイにめがけてお友だちと射的を楽しみました。水が的に当たるとポイに少しずつ穴があき、破れた瞬間には「やったー!」とみんな笑顔になっていました。半円の筒をつなげて水を流し、遠くのバケツまで運ぶ水の配達屋さんでは、水が途中でこぼれないように「もっとくっつけて!」と声をかけあいながら工夫して取り組んでいました。水遊びを通して、夏ならではの爽快さと楽しさを体いっぱいに感じることができました。


➢ ふりかえり
締めくくりとして、3日間を通してみんなでできたことや1人でできたことを話し合いました。各プログラムの中でどんな妖精が出てきたか、キャンプで行ったことが描かれたイラストカードの並び替えを行い、班のみんなの意見を聞きながら自分の考えを話していました。最後に子どもたちはチャレンジできたことを書き出し、木に1枚ずつ貼っていくことで「チャレンジの木」を完成させました。3日間を通して、オリエンテーリングや野外炊飯、水遊びなどの活動に一生懸命取り組み、協力しながら楽しむ姿が印象的でした。お友だちと声を掛け合いながら最後までやり遂げた経験は、班の絆を深めるとともに子どもたちにとって大きな自信と達成感になり、有意義なふりかえりの時間になりました。


➢ 解散
楽しい時間はあっという間に過ぎ、芸術文化センター前にてお別れの時間を迎えました。3日間ともに過ごした班のお友だちやリーダーと、少し名残惜しそうにしながらも笑顔で「さようなら」を交わす姿が見られました。お迎えに来てくれた保護者の方の顔を見ると安心した表情を見せつつ、仲間やリーダーとの別れを惜しむ姿もありました。帰るお友だちに、最後まで元気に「ばいばーい!」と声をかける様子が印象的で、キャンプを通して築かれた絆が感じられた瞬間でした。3日間で協力してキャンプをやり遂げたことで子どもたちの表情もたくましくなり、初日とは違う成長を感じられる時間となりました。

