01.ツアーのポイント
◆キャンプで大切にしていること
本キャンプの特徴は、何といっても
「プログラムを自分たちで決めること」にあります。5～6人のグループに分かれて翌日に
どんな活動をするかを
グループで話し合って決めていきます。
「自由に決める」って実はとても難しいことです。特にこのキャンプで難しい点は、
自分にとっての"自由"が、相手にとっての"自由"を妨げることになるという点です。それぞれのやりたいことを
"自由"に出し合った先に待つのは、そうした不自由です。その
不自由と折り合いをつけるためには、お互いに伝え合ったり、きき合ったりすることによって、
納得解を自分たちで作り上げていくしかない、そんなこととも向き合う3日間です。
怒らない、叱らない
いわゆる、「褒めて育てるのがいいのか、叱って育てるのがいいのか」という話ではなく、そもそも怒ること・叱ることはいずれも、「恐怖」によって子どもたちをコントロールすることであり、褒めることも同様に「ご褒美」によってコントロールすることだと考えています。怒る・褒めるなど、「子どもたちを評価する存在」としてではなく、「承認する（子どもたちのありのままを認める、受け止める）」ことができるような存在でありたいと考えています。
子どもたちの「できたい気持ち」を応援したい！
これまでにも、参加したけれど気持ちが乗らない子もいれば、不安でやめたくなる子もいました。「せっかく参加したんだから。」と活動への参加を強制するようなことはしません。あくまでも子どもたちが、「やってみたい！」「できたい！」という気持ちになることを、一緒になって探したり待ったりしながら、一歩踏み出そうとするその瞬間を見逃さずに背中をそっと支えてあげることが、キャンプにおける私たちスタッフの役割だと考えています。
「子ども」とひとまとめずにせず、一人ひとりちがう存在として尊重する
「子どもだから〇〇である」という考えで「これはできて当たり前」、「これはできなくて当たり前」という「決めつけ」をしてしまうと、子ども達の可能性を奪ってしまうと考えています。年齢・性別関係なく子ども達はそれぞれ違った可能性を持っていると思います。なので、私たちは子ども達それぞれにあった関わり方を目指しています。みんなと違うからこそ目立つその子の「良さ」や「特徴」、「伸びしろ」を探し、それを受け止め、伸ばしていくことを目標としてキャンプを行っています。
