【実施報告】いえしまキャンプ2024~春のいえしまを探検しよう~ #4

キャンプ概要

日 程2024.4.1(月)~3(水)
場 所兵庫県立いえしま自然体験センター
対 象小学3年生~中学3年生
参加者13名
引 率19名

■1日目(4/1)

➢ 兵庫県立芸術文化センター前集合・出発

 1日目の朝は8:30に集合が完了しました。緊張気味の子や、3日間を楽しみにしている子など、それぞれが色んな気持ちを持って集合しました。出発の前に、班で想像自己紹介を行いました。「もし魔法が使えたら何をしたい?」というお題で、それぞれの思いを班のみんなに伝えることができました。その自己紹介を通して、少し緊張が解けたのか、バスの中では会話や楽しそうな笑い声がちらほら聞こえてくるようになりました。

➢ 移動

 バスでは、3つのゲームを行いました。

 1つ目のゲームは「大学生クイズ!」。朝にみんなの前で自己紹介した大学生を覚えているか当てるゲームや、リーダーたちの好きな動物や食べ物が何かを当てるゲームです。「このリーダーのこと覚えてんでー!」と言って周りのお友だちに教えてあげるなど、元気いっぱいに答えていました。

 2つ目のゲームは「輪っか上げゲーム!」。このゲームでは、隣の席のお友だちと2人で1つの輪を持ちます。司会の声に合わせて、隣の子と協力し、自分たちの持つ輪の色に合わせて、輪っかを上げるゲームでした。スピードが上がっても座席が隣のお友だちと協力して頑張ることができました。

 3つ目のゲームは「私はなんでしょう?」。このゲームは、司会が出す3つのヒントをもとに、ペアや席の横1列がチームとなって、答えを導き出していくというゲームです。ヒントが少ない状態でも、みんなで考え、情報を出し合い、共有して答えを探していました。

 バスでも船でも楽しい時間を過ごして、いえしまに着くときには、集合時よりもだいぶ緊張がほぐれてきたようすで、にぎやかな雰囲気でした。

➢ 到着・昼食

 いえしま自然体験センターに着いてすぐ昼食タイムです!みんなお弁当を美味しそうに食べていました。ご飯を食べながら、「早くみんなで遊びたい!」「今日の夜ごはん何食べるの?」など、今からの3日間、さまざまな話をしながら何が待っているのかワクワクしていました。

➢ アイスブレイク

 昼食後、アイスブレイクを行いました。さらに仲を深めるため、班でさまざまなゲームに挑戦です!

 1つ目は、「サイコロ自己紹介」。サイコロの目ごとにお題が書かれていて、1人ずつサイコロを振って出た質問に答えるというゲームです。さらに班のメンバーを覚えるために、班のみんなでサイコロを振るお友だちの名前を呼びました。いろいろな質問が書かれていて、班のお友だちのことをよく知ることができました。

 2つ目は、「ネームトス」。班で円になり、ボールを投げる相手の名前を呼んでから投げるという名前を覚えるゲームです。「サイコロ自己紹介」でも名前を呼んでいたので、どの班も上手にボールを回せていました。

 そして少しレベルを上げて、ボールを持つ回数を1人1回に制限し、全員がボールを持てることができれば成功。このときにタイムを測っていて、最初のタイムから班ごとにリーダーから出される『マイナス3秒!』などの課題に挑戦しました。みんなで作戦会議・試行錯誤を重ねて、どの班も成功させることができました。

 さらに応用編では、円の真ん中にボールを持っている人をタッチする鬼役がいて、鬼にタッチされないようにボールを回すゲームもしました。もちろんこのときも名前を呼ばなくてはいけないので、最初は苦戦していましたが、次第に上手なコミュニケーションが取れるようになって、長時間ボールを回し続けることができていました!

 3つ目は、「あつめろ!夜ごはんの食材」。この時点で夕食が何か知らない子どもたち。まず、夜ごはんを作って食べるために、食材と交換できる食材カードを集め、夕食が何かを予想しました。食材カードを集めるために、5つのゲームにチャレンジしたみんな。息を合わせないと難しいゲームでも、声をかけ合い一致団結して、どの班もクリアし5つのカードをゲットできました!そして夕食を予想するときには、なかなか答えに辿り着けないときも諦めずに、班で『どうして夕食が〇〇だと思ったのか』を伝え合って夜ご飯の答えを見つけ出すことができていました。

 アイスブレイクを通して、コミュニケーションが自然と取れるようになっているようすで、子どもたち同士で距離がグッと縮まり、お互いに尊重しあう場面も多く見受けられました。

➢夕食づくり・夕食

 これから夕食づくりを始めるぞ!という前に、鍋に入れる具材をみんなで決めました。「野菜、お肉、スープ、〆(しめ)、お楽しみ(その他さまざまな食材)」のカテゴリーがあり、それぞれ選択する数は決まっているため、どれにするかを話し合って決めました。キャンプが始まって最初の話し合い。話し合いってなんだろう?どうやったら上手くいくのかな? 食べたいもの、食べたくないものを譲り合ったり、好き嫌いを自分の口で伝えたり、初めてなことばかりで少し苦戦しましたが、初めてとは思えないほど、相手の話を真剣に聞こうとする姿がありました。

 具材が決まったら早速調理です!火起こし担当と調理担当に分かれました。非日常的な火起こしに好奇心旺盛な子どもたちは、リーダーと一緒に一生懸命うちわをあおいだり、小枝を集めたりしながら火を起こしていました。火がついた時は、自分たちの手でやり遂げた喜びと達成感で子どもたちがとてもたくましく見えました。作業を進めていく中で子どもたち自身が、次に何をすると良いか考えてお友だちと相談し、行動していた場面もありました。班のお友だちやリーダーと協力して作ったオリジナルの鍋を目の前に子どもたちは、「おいしそう!」「早く食べたい!」と言って目を輝かせていました。

 スープまで食べ切ってしまうほど、みんなで作った鍋は美味しいものが完成しました。

➢ プログラム決め

 今回のキャンプでは、2日目、3日目に班で何をするのか自分たちで話し合って決めました。この話し合いでは、限られた時間、限られた遊びの中で、午前で1つ、もしくは2つ。午後で1つの答えを班のみんなで出さなければなりません。さらに多数決で決めてはいけないルール付き!

 気になるプログラムがたくさんあって、どれにしようか迷ってたくさん悩みました。意見が分かれる中で多数決なしの話し合いは、子どもたちにとって難しいものだったと思います。自分の気持ちを話さなければ、お互いに理解し合えず、納得もしにくくなるので、どれだけ気持ちを伝え合えるかが重要になります。

 釣りやカヌーなど、海辺のプログラムが人気だったようで、やりたいことは意外とすぐ決まりました。しかしプログラムが決まっても、午前か午後にやるのか、時間配分も自分たちで決めるので、そこで意見が分かれることも。話し合いを重ねて、より自分たちの納得できる良いものに仕上げていきました。

 話し合いの際に『納得札』という「納得、普通、不満足」の顔のニコちゃんマークが書かれた札を利用して『班にとってのベストなプログラム』を見つけました。出てきた答えに満足できないけれど、それを言葉にするのが難しいという子もいると思います。お互いに伝えやすく、また理解しやすくするために、この札を上手く使っていました。何回も話し合い札を出して、納得しなければ、また話してを繰り返し・・・。最終的にはその班にとってのベストな答えを探すことができました。

■2日目(4/2)

➢ 朝食

 2日目の朝食は、牛乳パックを燃やして作るカートンドッグでした。自分たちで具材を挟んだパンをアルミホイルで包み、牛乳パックに入れました。作り方を知っている子が、初めて作るお友だちに教え合う場面も見られました。リーダーに火をつけてもらうと、牛乳パックはどんどん燃えていき、そのようすをみんなで見守りました。子どもたちはできたてのカートンドッグを残さず食べ、この日1日の元気を蓄えました。

➢ 午前プログラム

 班ごとに決めたプログラムがスタートです!カヌーをする班、釣りや浜遊びをする班など多種多様です。カヌーは2〜4人乗りで、リーダーがいないと乗ることができません。「僕はたくさん乗ったから、交代する!」と譲り合う場面や「〇〇ちゃん一緒に乗ろう!」と積極的にお友だちと仲良くしようとするようすがたくさん見られました。釣りをする班は「絶対釣ってみせる!」と意気込んでいました。なかなか魚が釣れなくても諦めずに粘り続けていました。

➢ 昼食

 昼食は、リーダーたちが作った焼きそば・フランクフルトを食べました。たくさん遊んでお腹がぺこぺこな子どもたちは、山盛りの焼きそばもペロリと食べてしまいました。午後のプログラムも全力で楽しむために、おかわりもたくさんしてお腹いっぱい食べました!

➢ 午後プログラム

 午後は、浜遊びや磯遊びなど浜辺で遊ぶ班が多く見られました。

 リーダーたちをたくさん集めて、みんなで鬼ごっこをしている班も。鬼になった子どもたちは、「みんなで横に広がって追いかけてみよう!」と声をかけ合い、協力していました。作戦が成功するとみんなでハイタッチをして喜んでいました。

 貝殻集めをしている子どももいて、「綺麗なの見つけたー!」とリーダーに嬉しそうに報告している子もいました。

 そして釣りは午後も人気でした。なかなか釣れないけれど、魚が釣れた子を見て、自分も釣る!とさらに意気込んでいました。そんな強い思いから釣り上げた魚は午前中より多くなりました。魚を釣れた子どもたちは、最高の笑顔を浮かべていました。

➢ 夕食

 2日目の夕食はリーダーが作った牛丼でした。1日中全力で遊んだ子どもたちは、みんなお腹が空いていたのか、昼食よりもたくさん食べました。「リーダー!おかわりください!」と色んな席から大きな声が聞こえてきました。たくさんあった白米がすぐになくなってしまうほど、みんなたくさんおかわりをして、お腹いっぱいになりました。

➢プログラム決め

 お友だちのやりたいことが違う、そんな難しい状況でも、「みんなで楽しく遊ぶためには?」をさらに追求し、相談してみました。

 この1日、色んな遊びをしたことで、それぞれにやりたいことがあり、なかなか話がまとまりませんでした。また数回の話し合いを踏まえているので、より相手の気持ちを考え、考慮しようとして、1日目の話し合いより難航しました。なかなか意見が伝わらないことで泣いてしまった子もいましたが、何回もお互いの理由を伝え合い、色んな案を考え、たくさんの試行錯誤をしました。

 またモヤモヤを上手く伝えられず、1人が不満足という答えを出す班もありました。

 「この班にとってのベストって、どういうことかな?」とリーダーが聞くと、「嫌だなーって気持ちになる人がいなくて、全員が良い!ってならないと良くないと思う」と返ってきました。

 この一言によって、みんながより意見を伝えるようになりました。子どもたちから決め方を提案したり、さまざまな角度から意見を見てみたりして、みんなが満足できるかを考えました。

 時間はかかってしまっても最後には全員がニッコリの納得札をあげることができました!お風呂も上がり眠たい中でしたが、最後まで話し合いを真剣に取り組んでいる姿が非常に印象的でした。

■3日目(4/3)

➢ 朝食

 3日目の朝もカートンドッグだったので、「昨日作ったからもうできんで!」と自信満々なようす。リーダーが教えなくても自分たちで進めることができました。ゴミをどこに捨てたらいいのかまで聞きにきて、食べ終わった後の掃除まで積極的に行いました。

➢ 工作

 貝殻のクラフトでは、フォトフレームに貝殻を飾り付けました。

 あいにくの雨となってしまい、前日に決めた野外プログラムは決行できませんでしたが、マイナスな言葉を言うこともなく、「何作るの?楽しみ!」「思い出を作って持って帰れるね!」と前向きに捉えていました。

 「昨日みんなで撮った写真を入れるんだ!」といえしまでの思い出を飾りたいという子もいて、「いつ写真もらえるの?」と楽しみなようす。

 リーダーたちが集めてきた貝殻の中から選ぶ子もいれば、2日目に自分で集めた貝殻を使う子もいました。自分で選んだ貝殻を使うことにより想いが増して、より素敵なものを作れました。

➢ ふりかえり

 最後に、3日間のふりかえりを行いました。

 1日の頑張ったこと、楽しかったこと、それぞれの思いを丸い紙に書きました。日ごとに色が違う紙に書いて、それを木が描かれた班ごとの台紙に貼りました。1日目は濃いピンク、2日目は薄いピンク、3日目は赤色です。これを全部貼ると桜の木が出来上がるというものです。1、2日目は、就寝前に書きました。頑張ったことを書くのが少し恥ずかしいと言う子もいましたが、自分の成長を自分なりに感じ取って書いていました。

 またこの3色とは別に青空となる水色の紙も渡しました。この紙には、お友だちやリーダーなど、自分以外の人に向けてメッセージを書きます。お友だちの頑張ったことをたくさん見つけられた子や、お友だち1人1人に丁寧に書いている子など、さまざまでしたが、1枚1枚に素敵な思いが込められていました。そして全員分の紙を貼り付けると、桜の木は満開に!世界中に咲いているどの桜よりも綺麗なものだったのではないかと思います。キャンプで出会った新しいお友だちとの最後のふりかえりの時間を大切に過ごしました。

➢ 兵庫県立芸術文化センター前到着・解散

 雨の中、島の長い坂を乗り越え、船とバスに乗り、1回のトイレ休憩を挟んで兵庫県立芸術文化センター前に到着しました。

 疲れて寝てしまうかと思いきや、バスの中でも会話が途絶えませんでした。自分たちでゲームを考案して楽しんだりと、リーダーとたくさんおしゃべりをして最後まで楽しい時間を過ごしました。

 楽しい時間はあっという間に過ぎ、無事に兵庫県立芸術文化センターに到着しました。3日間ともに過ごした班のお友だち・リーダーと名残惜しそうでしたが、笑顔でお別れをしました。

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親が知らないところで子どもは育つ。

自然は子どもを大きくする。

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答えがない問題がある
ということを学ぶ。

自然は子どもをしなやかにする。

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子供の本気を
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自然は子供をたくましくする。

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自然は子どもをやさしくする。

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自然は子どもをかしこくする。

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