【実施報告】高原アドベンチャーキャンプ 2025
■キャンプ概要
| 日 程 | 2025.8.17(日)~19(火) |
| 場 所 | ハチ高原リゾートロッジ山水館 |
| 対 象 | 小学1年生~小学6年生 |
| 参加者 | 18名 |
| 引 率 | 17名 |
■1日目(8/17)
➢ 兵庫県立芸術文化センター前集合・出発
朝8時、子どもたちは兵庫県立芸術文化センター前に集合しました。出発前には、保護者に見送られながら緊張した様子や期待に満ちた表情が見られました。
バスの車内では、近くの友だちやリーダーとともに「リーダーに関するクイズ」「〇×ゲーム」「しばりしりとり」などを行いました。「リーダーに関するクイズ」では、多くの子どもたちが積極的に挙手し、質問を投げかける姿も見られました。また、「〇×ゲーム」を通して高原キャンプへの期待が一層高まっている様子がうかがえました。 ゲームをきっかけに自然な会話が生まれ、笑顔も増えていきました。初対面の子ども同士も打ち解け、緊張が徐々に和らいでいく様子が見られました。


➢ ハチ高原リゾートロッジ到着・昼食
3時間弱の移動を経て、子どもたちはハチ高原リゾートロッジに到着しました。到着後は、施設の食堂でそろって昼食をとりました。食事の時間には、リーダーや班の仲間との会話が弾み、どの班も笑い声があふれる和やかな雰囲気に包まれていました。


➢ アイスブレイク
アイスブレイクは各班に分かれて実施しました。活動内容は「今の気持ちを付箋に書くアクティビティ」「ジェスチャーゲーム」「友だちビンゴゲーム」の3つです。まず、「今の気持ちを付箋に書くアクティビティ」では、最終日に虹の形として完成させる取り組みの一枚目として、“今の気持ち”を記入しました。この段階では、緊張した様子で記入するようすも見られました。
次に、「ジェスチャーゲーム」では、順番に全身を使って表現し、それに対して他の子どもたちが回答しました。発表や参加に積極的に取り組む様子が確認されました。
最後に、「友だちビンゴゲーム」では、初対面の子どもたち同士が名前や楽しみにしているプログラムを尋ね合い、交流を図りました。緊張しつつもコミュニケーションを取り、相互理解が進んだことがうかがえました。 これらの活動を通じて、班内の相互理解が促進され、班のまとまりが形成されていきました。


➢川遊び・魚つかみ
魚つかみでは、子どもたちは逃げ足の速い魚に苦戦しながらも、繰り返し挑戦していました。早く捕まえた子が「ここにいるよ!」と声をかけ、他の子を手助けする姿も見られ、班の垣根を越えた協力や交流が生まれていました。
捕まえた魚は焼いてもらい、子どもたちは命に感謝しながら味わっていました。普段は当たり前のように食べている食べ物も、実際に自分で捕まえることで「命をいただく」体験となり、食の大切さを実感する機会となりました。 また、魚つかみを終えた後には、リーダーや友だちと水を掛け合いながら川遊びを楽しむ様子も見られました。水遊びを通して、普段の生活ではなかなか体験できない自然に直接ふれあい、仲間とともに笑顔で過ごす姿が印象的でした。



➢入浴・夕食
川遊び・魚つかみが終わった後は入浴を行い、活動で汗をかいた体を清潔にしました。入浴後の夕食はからあげで、子どもたちは活動で体を動かした分、食欲も旺盛で何度もおかわりをする姿が見られました。食事の時間には、班の仲間やリーダーと一日の活動を振り返りながら会話を楽しみ、和やかな雰囲気で夕食を過ごしていました。


➢ ふりかえり・就寝
ふりかえりの時間には、1日目で最も心に残ったアクティビティや、特に感謝を伝えたい人・物に対して「ありがとうさん」として付箋に記入し、班で共有しました。これらの付箋は虹の一部となり、子どもたちの思いが積み重なっていきました。感謝の気持ちを言葉にすることで、子どもたちは充実した一日を実感し、それぞれ個性豊かなふりかえりとなりました。また、ふりかえりの時間に余裕があった班では、積極的に遊びや会話を楽しむ姿も見られました。 最後に2日目のプログラムが発表され、子どもたちは次の日への期待に胸を膨らませていました。ふりかえりを終えると、歯磨きや翌日の準備を済ませ、21:00には就寝し、次の日に備えました。


■2日目(8/18)
➢ 起床・朝食
キャンプ2日目は6:30に起床しました。子どもたちは朝から今日のアクティビティを楽しみにしており、身支度や持ち物の準備に積極的に取り組む姿が見られました。朝食では、おかわりをする子どもも多く、2日目の活動に備えてしっかりと食事をとっていました。


➢ ツリーイング
朝食後、子どもたちはツリーイングを行いました。前日から楽しみにしていた子どもたちは、インストラクターの説明を真剣に聞き取りました。最初は少し苦戦する場面もありましたが、コツを掴むと次々に木の上へ登っていきました。中にはリーダーよりも高い位置まで登る子や、何度も挑戦する子も見られました。 子どもたちは、インストラクターに教えてもらった登り方や安全ルールを守りながら活動に取り組みました。木の上からしか見えない景色を楽しんだり、普段はあまり触れることのない木に直接触れたりすることで、自然との新たなふれあいを体験することができました。時間いっぱいまで意欲的に活動に取り組み、充実した様子がうかがえました。


➢ 昼食
昼食は施設の食堂でカレーライスをいただきました。ツリーイングで体を動かした後でお腹が空いていた子どもたちは、しっかりと食事をとり、午後のマウンテンバイクに向けてエネルギーを補給しました。班の友だちと会話を楽しみながら食事をする姿も見られ、和やかな雰囲気で昼食の時間を過ごしました。


➢ マウンテンバイク
昼食後、子どもたちはマウンテンバイクを行いました。普段乗る自転車とは異なるため、最初は少し怖がる様子も見られましたが、徐々に慣れてくると楽しそうに操作していました。最後には、高原の大自然の中で坂道を登ったり下ったりする体験も行い、自然環境を感じながら意欲的に活動に取り組む姿が見られました。



➢ 夕食
マウンテンバイク後はキャンプ最後の夕食を食べました。2日目の夕食は、ハンバーグでした。アクティビティ盛りだくさんな1日だったため、お腹が空いていたようで、子どもたちの箸がどんどん進んでいました。


➢ キャンプファイヤー
夕食後、子どもたちはキャンプファイヤーを行いました。組まれた薪にトーチで火をつける際、「火の神様」が登場すると、子どもたちは驚きの表情を見せていました。空はまだ明るかったものの、「じゃんけん列車」「幸せなら手をたたこう」「とんだとんだゲーム」などのゲームを行い、大きな炎を囲みながら歌や踊りで活動を楽しむ姿が見られました。班ごとに声をかけ合いながら盛り上がり、子どもたちは充実した時間を過ごしました。


➢ 入浴・ふりかえり・就寝
入浴でさっぱりした後、子どもたちは2日目のふりかえりを行いました。1日目と同様に、最も心に残ったアクティビティや、特に感謝を伝えたい人・物について「ありがとうさん」として付箋に記入し、班で共有しました。虹が徐々に完成していく様子を見て、子どもたちは期待と喜びを感じていました。 ふりかえり終了後は、キャンプ最終日に備えて歯磨きや翌日の準備を行い、21:00に就寝しました。


■3日目(8/19)
➢ 朝ご飯
ついにキャンプ最終日を迎えました。子どもたちは、残り少ない仲間と過ごす時間を大切にしながら、班のお友だちと一緒に食べる朝食を楽しんでいました。活動はシャーベット作りを残すのみとなり、子どもたちは最後のプログラムに期待を膨らませている様子でした。


➢ キャンプデューティー
朝食を食べたあとキャンプデューティーを行い、3日間お世話になった部屋をみんなで片付けました。自分が使ったシーツや枕カバーをたたみ、荷物の整理までしっかりと行っていました。自分の片づけが終わると、お友だちのシーツを一緒にたたむ様子も見られました。リーダーと一緒に最終チェックを行い、自分たちが使った部屋を隅々まで掃除しました。

➢シャーベット作り
キャンプデューティー終了後、子どもたちはシャーベット作りに取り組みました。初めはなかなか上手く作れない様子もありましたが、班でコツを教え合いながら協力して作業を進めていました。作業中はお互いに声をかけ合い、どうすれば上手く作れるかを相談する姿が見られました。最終的に、子どもたちは自分たちで作ったシャーベットを味わいながら、キャンプの思い出を形として残すことができました。


➢ ふりかえり・昼食
昼食として豚牛丼をいただきました。最後のみんなで食べる山水館のご飯でした。3日間の思い出を語り合いながらおいしく食べました。
その後のふりかえりの時間では、「子どもたちはこのキャンプを通して成長したこと」や感謝の気持ちを「ありがとうさん」として付箋に書き、班で共有しました。これにより、虹が完成し、初日からの成長を虹から確認することができました。



➢ 解散
13:40ごろ、子どもたちは施設を出発し、兵庫県立芸術文化センターに向かいました。3日間のキャンプで疲れた子は車内で休む姿が見られ、一方では映画を観て楽しむ子もおり、各々自由に過ごしていました。 17:00ごろ全員無事に帰着しました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、子どもたちはこの3日間を共に過ごした友だちやリーダーに「またね!」と声をかけてお別れをしました。中には、完成した虹を見ながら3日間の出来事を振り返る子どももおり、初めて出会った友だちと交流したり、何かに夢中になったり、みんなで協力してひとつのことをやり遂げたりと、充実した3日間であったことが感じられました。
