【実施報告】逃走ゲームキャンプ~伝説の宝箱と未来人~

キャンプ概要

日 程2024.3.27(水)~29(金)
場 所兵庫県立甲山森林公園
対 象小学1年生~中学3年生
参加者22名
引 率27名

■1日目(3/27)

➢ 兵庫県立甲山森林公園 集合

 朝10:00、緊張した表情で子どもたちは兵庫県立甲山森林公園内の自由広場に集合しました。初めて会うグループのお友だちや大学生リーダーとおしゃべりしたり、ドキドキで家族のところに戻っていったりしている子も見られました。参加者の半数程が低学年であったこともあり、はじめて家族と離れてお泊りをする子たちも多くおり、みんな緊張と不安の表情でいっぱいでキャンプがスタートしました。

 

➢ アイスブレイク

 集合場所でそのままアイスブレイクを行いました。アイスブレイクでは、主にグループでの仲を深めるゲームを行いました。「順番並び替えゲーム」では、喋らないで誕生日順に並んだり、好きな食べ物の50音順で並んだり、お題に沿った順番に並んで答え合わせをして盛り上がっていました。「言うこと一緒やること一緒(逆)」では、みんなで手をつないで輪になって、リーダーのかけ声のもと前進したり、ジャンプしたりしながら、「近いよ~」「うわ!まちがえちゃった~!」など、体を動かしながら取り組んでいました。「ユーミーユー」では、リズムに合わせて自分の名前やグループのお友だちの名前を順番に声に出し、お友だちの名前を覚えたり、名前を呼び合ったりしながら進行していくゲームを行いました。

 グループでのアイスブレイク後、全体でのアイスブレイクで「猛獣狩り」を行いました。このゲームでは、お題に合った人数で手をつなぎ余った人が次の鬼になるというもので、近くにいるちがうグループのお友だちや大学生リーダーとも仲良くなるきっかけになりました。

 全てのアイスブレイクを通して、グループだけでなくみんなの緊張が和らぎ、距離がぐっと縮んだ時間になりました。

➢ 昼食 

 アイスブレイクの後、そのまま自由広場でグループごとにお弁当を食べました。

 グループのお友だちや大学生リーダーと楽しくおしゃべりをしたり、昼食後の逃走ゲームのお話をしたり、みんながそれぞれ持ってきたお弁当の話をしたりしながら楽しくお昼ごはんを食べていました。ごはんの後の休憩時間では、大学生リーダーとちがうグループのお友だちも含めて、鬼ごっこをしてみんな元気いっぱい走り回っていました。

➢ 逃走ゲーム1日目

 昼食後、いよいよ子どもたちが待ちに待った「逃走ゲーム」がスタートしました。

 「未来で奪われてしまった色を取り戻すため」という、子どもからすると一見よくわからないテーマでしたが、劇などを見ているうちに、楽しそうな世界観を感じ取ってくれたようで、その後、各グループのみんなで協力してミッションに挑みました。

 1つ目のミッションでは、未来の色を取り戻すために必要な「宝箱のヒントを探すミッション」を行いました。「警察官と言えば?」のようなお題に沿って、グループの子と被らないポーズをするというミッションにクリアして、みんな宝箱を探す手がかりとなる写真をゲットしていきました。子どもたちは、各グループに最初に配っていた地図をもとに公園内を歩きながら写真の場所を探していました。写真の場所についたら、次のミッションが書かれた紙を発見していきます。「緑のアフロを探せ!」と書かれている指示に従い、みんな緑のアフロのリーダーを探して、「パイプライン」という半円の筒でボールを転がし、落とさないようにグループのみんなと協力してゴールまで運ぶゲームに取り組みました。1つ目のミッションをクリアすると子どもたちは宝箱に関する新たな情報をゲットしていました。

 2つ目のミッションでは、「カメラを持ったリーダーを探せ!」というミッションで、カメラをもったリーダーを探してミッションに取り組んでいました。カメラをもったリーダーから渡されたひらがなひと文字をグループみんなで身体をつかって表現して写真を撮ってもらうもので、各グループそれぞれどう表現したらいいかを自分たちで考えていました。各グループでつくった文字が出そろい、並び替えると宝箱の場所がでてきました。

 1日目は、グループのお友だちはもちろん、みんなでミッションをクリアして宝箱をゲットすることができました。しかし、宝箱は長年あけられていなかったため、経年劣化により中に入っていた「未来の色を取り戻せる装置」が壊れてしまっていました。せっかく見つけた宝箱の中身が壊れていて、みんな少し悲しそうでしたが、2日目にその「装置をなおすこと」になり、明日への期待が膨らんでいました。

➢作戦会議

 1日目の逃走ゲームが終わり、次は2日目の昼食で自分たちがつくるごはんについての話し合いがありました。「みんなでつくろう満足ランチ!」というテーマのもと、各グループに配られたメニュー表を見ながら、グループごとに意見を出し合って決めていくものです。主食の選択肢としては、⑴リーダーが炊飯器で炊く、⑵自分たちで飯盒で炊く、⑶ごはんではなくパンにするというものがありました。他にも、そもそもルウは⑴カレーにするのか、⑵シチューにするのかを選べたり、入れる野菜・肉の種類、チーズなどのトッピングなど、いろんな選択肢の組み合わせができる状態で話し合いを行いました。

 「どうすれば、みんなができるだけおいしい(満足できる)と思えるランチになるか」をゴールにしながら、話し合っていきました。飯盒で炊くと大変な分、特典として「ジュースがもらえる」というルールなどもあって、どのグループも「飯盒やな!」「何ジュースにする~?」という声が聞こえてくるなど、ジュースについての話題が1番盛り上がっていました。

 自分たちでいちから決めたメニューと材料でつくるということもあり、みんな楽しみな表情を浮かべていました。

➢ 夕食

 キャンプサイトに移動し、夕食の時間です。夕食のメインは、リーダー特製の牛丼でした。メニューは、牛丼・コンソメスープ・プリンでした。牛丼とスープは、とっても温かくて、疲れた体にはとても沁みました。牛丼は、何度もおかわりする子も多いほど好評で、つくったリーダーたちも喜んでいました。でもやっぱり子どもたちの楽しみはデザートのプリンだったみたいで、みんなきれいに食べていました。夕食の後の休憩時間では、少し暗くなってきていましたが、みんなお昼と変わらず、元気に走り回っていました。

➢ ふりかえり

 ふりかえりの時間は、入浴と同時並行で行いました。

 各グループの大学生リーダーと1対1でお話をしながら、1日をふりかえりました。1日の中で様々なことがありましたが、みんなから1番多く出てきた言葉は「楽しかった」という言葉でした。逃走ゲームの続きを楽しみに、みんなわくわくしていて最初の緊張していた顔とは全くちがう表情になっていました。

■2日目(3/28)

➢ カートンドッグ

 1日目の夕食と同様、朝から10分程歩き、キャンプサイトで朝食です。2日目の朝食は、牛乳パックを燃やしてつくるカートンドックとポテトサラダ、デザートにゼリーを食べました。自分たちでウインナーやチーズをはさんだパンを最後に牛乳パックに入れて、着火までの準備をしました。リーダーに火をつけてもらうと、牛乳パックはみるみるうちに燃えていき、そのようすをみんなで見守りました。少し焦げているところもありましたが、子どもたちはできたてのカートンドッグにケッチャプをかけて美味しそうに残さず食べきっていました。

➢ カレー作り

 1日目に各グループそれぞれ決めたメニューに沿ってカレーづくりスタート。と思いきや、お肉がないとリーダーが大慌て。そんな時「なんでも屋さん」と名乗る人が登場してきてお肉をプレゼントしてくれました。なんでも屋さんは「何か困ったことがあったら僕を思い出してね。」と言って去っていきました。

 いよいよお肉もそろってカレーづくりが開始しました。大学生リーダーから包丁の使い方やカレーのつくり方を教えてもらい、みんな真剣に野菜やお肉を切っていました。火も自分たちで準備しなければならなく、苦戦しながらも小枝を集めたりしながら大学生リーダーやみんなと協力したりしながら頑張っていました。

 全てのグループがカレーをつくっていましたが、色も味もバラバラでしたがどのグループもおいしく、個性が出たすてきな満足ランチになりました。

➢ 逃走ゲーム2日目

 カレーづくりの後、いよいよ2日目の逃走ゲームが開始しました。1日目の続きからスタート!と思いきや、グループの1人のリーダーがハンターのボスから送られてきた動画によって、ハンターに変えられてしまいました。子どもたちは「え?だいじょうぶ?」と心配そうな表情を浮かべながらも、もう1人のリーダーの「みんな逃げて!」の声をきいて、捕まらないように逃げていました。

 困惑の中、ハンターにされてしまったリーダーを救うミッションが発動されました。

 1つ目のミッションは、ハンターからリーダーに戻すための「魔法の水」をゲットするミッション。「マジカルバナナ」を行い、グループの中でペアになり、「バナナと言ったら黄色」からスタートし、10回以内に「○○と言ったらバナナ」とスタートのキーワードに戻れたらミッションクリアというものでした。「魔法の水」をゲットし、次にハンターに変えられてしまったリーダーに確実に「魔法の水」を吹きかけるために、ハンターの動きを停止させる「ハンター停止カード」をゲットするべく、ミッションが発動されました。「人間知恵の輪」というゲームで、グループのみんなで円になり、となり以外の人と手をつなぎ、手を放さずにみんなの間をくぐったり、跨いだりしながら丸い円の状態に戻るというゲームで、グループで協力して意見を言いながら頭を使って取り組んでいました。

 2つのアイテムをゲットしたみんなは、自分たちのグループのハンターにされてしまったリーダーを探して、「ハンター停止カード」で動きを止めて、「魔法の水」でリーダーを元の姿に戻してあげることに成功しました。

 2つ目のミッションは、いよいよ1日目の続きの装置を直すミッションが発動されました。このミッションでは装置をなおさなければなりませんが、みんながもっているものでは装置をなおせそうにないと悩んでいたところ、「なんでも屋さん」が言っていた「魔法の○○」の存在を思い出し、みんなで手分けして探すことになりました。しかし、「魔法の○○」の手がかりがつかめず困っていたら、ハンターの一人でハンターのボスのやり方に不満を抱くメンバーが現れ、みんなの手助けをしてくれることになりました。そのハンターからの助言やミッションをクリアして、各グループで「魔法の花」「魔法のスプーン」「魔法のステッキ」「魔法の草木」をそれぞれゲットすることに成功しました。それをもってみんなで「なんでも屋さん」にお願いして、ついに装置をなおすことに成功しました。しかし、ハンターのボスはまだ色のすばらしさに気付いておらず、未来の色はまだまだ未完成のようです。3日目は、未来の色を完全に取りもどせるように新たな試練に挑みます。

 2日目のミッションでは、ハンターのボスによりみんながリーダーをハンターから元の姿に戻した腹いせに公園内の逃走の範囲が狭くされてしまいましたが、グループのリーダーが戻ってきて、安心し、今までよりも心強くなったのか、みんなのゲームに取り組む姿やハンターから逃げる姿も今までよりも力強く見えました。後半では少し天候が悪く雨が降ってきてしまいましたが、みんな雨合羽を着て最後まで一生懸命ミッションに取り組んでいました。

➢ 夕食

  夕食は宿泊施設内の食堂でいただきました。夕食は、洋風バラエティ弁当とコーンスープでした。お弁当は、ハンバーグやエビフライなど子どもたちに人気のメニューがつまったボリューム満点弁当でした。スープも温かく、みんなお腹も心も満たされた様子でした。

➢ ふりかえり

 2日目も初日と同様、ふりかえりと入浴を同時並行で行いました。初日よりも、みんなの仲が深まっていて、ちがうグループの子とも一緒に「だるまさんが転んだ」をしたり、大学生リーダーにおんぶしてもらったり思い思いの楽しい時間を過ごしていました。ふりかえりでは、初日と同じかそれ以上にみんなの楽しいという声が聞けて、未来の色を取り戻すラストスパートに期待を膨らませた表情が見られました。2日目ということもあり、ふりかえりの後は、みんなすぐにぐっすり眠っていました。

■3日目(3/29)

➢ カートンドッグ

 最終日の朝食も2日目と同様、カートンドックを作りました。2回目ということもあり、みんな慣れた手つきで昨日よりもスムーズに作っていました。昨日よりも風が強く、大学生リーダーたちは火をつけるのに苦戦していましたが、みんなの応援と見守りのおかげで無事においしいカートンドックを作ることができました。朝食のメニューは、カートンドック、マカロニサラダ、ゼリーでした。3日間を通してデザートが出る時はみんなの表情に笑顔が多くみられたような気がします。

➢ 逃走ゲーム3日目

 朝食後、みんなで宿泊施設の片づけをし、いよいよ最後の逃走ゲームのスタートです。

 最後のミッションは、ハンターのボスに色のすばらしさに気づいてもらうためのアイテムを集めるというものです。グループのみんなと協力して、公園内のミッションスポットを巡り、ミッションを成功させてスタンプカードを埋めることでアイテムをゲットできるというものでした。ミッションは全部で4つありました。「輪くぐり」は、グループのみんなで手をつなぎ、離れないようにした状態で端からフラフープを通してくぐっていき、反対の端まで通すことができればクリアです。「瞬間移動ゲーム」は、それぞれ一本の細長い棒を持ちながらしゃがみ、「せーの!」の合図で時計まわりの方向に前進しながら1つとなりの棒をつかみ、移動します。1つとなりのお友だちの棒が倒れる前にキャッチすることができればクリアです。「聖徳太子ゲーム」は、グループで3人に分かれて一方の3人が同時に行った言葉を当てることができたらクリアです。「ジェスチャー伝言ゲーム」は、最初の人がお題に沿ったジェスチャーをし、次の人からジェスチャーで伝言ゲームを行い、最後の人が最初のお題を当てることができればクリアです。

 みんな苦戦しながらもスタンプカードを埋めて、ハンターのボスに色のすばらしさに気付いてもらうためのアイテムとなる「ピース」をゲットしていました。

➢ 昼食

 3日間の全ての逃走ゲームが終わり、みんなで食べる最後のごはんの時間です。3日間、天候がバラバラで最終日はとても暑く、逃走ゲームで走り回った子どもたちは汗をかいている子もいたり、日差しにダウンしている子もいたりしました。しかし、昼食の唐揚げ弁当とわかめスープでエネルギーを補給し回復したのか、食後の休憩時間では元気に走り回っている子もみられたり、大学生リーダーと最後にいっぱいおしゃべりしたりしている姿が見られました。

➢ フリータイム・ふりかえり

 全てのミッションを終え、みんなに3日間一緒に逃走ゲームに挑んだお友だちにお手紙を書いてもらいました。みんなそれぞれの好きな場所で思いを込めたメッセージを一生懸命書いてくれていました。その後、お手紙をグループのみんなに読んでもらいました。全てのグループがグループ内でのふりかえりを終えたところで、ハンターのボスに色のよさを気づかせてあげることになりました。最後のミッションでゲットした「ピース」を各グループでパズルのように絵柄を組み合わせ、各グループの出来上がった「ピース」のパズルを合わせて1つの木をつくりました。そこにふりかえりでみんなに書いてもらったお手紙を貼り付けてカラフルな木をつくることができました。そこに、ハンターのボスが登場し、みんながつくった木の「色」と逃走ゲームをはじめ、キャンプを通して見られたみんなそれぞれの素敵な「彩」を見て、感動し、優しいみんなと仲良くなることができました。みんなのおかげで未来の色を無事に取りもどすことができました。

➢ 兵庫県立甲山森林公園 解散

 集合時と同じ、兵庫県立甲山森林公園内の自由広場でみんなとお別れしました。みんなお迎えに来てくれた保護者の方の顔を見ると安心した表情が見られましたが、3日間一緒に過ごしたお友だちや大学生リーダーとの別れを惜しむ姿も見られました。お友だちが帰える時も遠くに行ってしまっても最後まで「ばいばーい!」と言っていた姿も印象的でした。

 3日間を通して、みんなのさまざまな表情が見られましたが、3日間ご家族と離れ、お友だちと協力しキャンプをやり遂げた自信と達成感で初日よりもみんなの表情が何倍もたくましくなっていました。

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親が知らないところで子どもは育つ。

自然は子どもを大きくする。

自然は子どもを大きくする。

答えがない問題がある
ということを学ぶ。

自然は子どもをしなやかにする。

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子供の本気を
見たことがありますか?

自然は子供をたくましくする。

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家とは違う
子どもの顔があります。

自然は子どもをやさしくする。

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迷うことも時には勉強だったりする。

自然は子どもをかしこくする。

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